オーガニックコットンについて

オーガニックコットンとは?

オーガニックコットンとは、有機農業(作物の栽培方法が農薬や化学肥料に頼らないだけでなく、人や環境すべてが健全であることを目指す農法)によって栽培された綿花です。太陽や水・大地など自然の恵みを生かして栽培・生産されています。

オーガニックコットンについて、より詳しい情報は日本オーガニックコットン協会をご覧ください。

なぜオーガニックコットンなのか?

綿(コットン)は、全世界でもっともポピュラーな天然繊維です。しかしながら、綿花の栽培には多くの農薬と、収穫時には枯れ葉剤などの薬物が使われます。

全世界で綿花栽培の耕作面積は2.5%ですが、そこに使われる殺虫剤は15.7%、農薬使用量は6.8%と群を抜いています。

アメリカなどは機械化されて行なわれていますが、途上国においては小規模農家も多く、子どもたちが働いているケースが少なくありません。農薬や薬品を使うことで、農家人々の健康が脅かされるだけでなく、土壌や水質汚染など地域の環境に悪影響を与えます

農薬や薬品を使わない、あるいは大きく減らすことによって、安全で健康的な生産体制が生まれるのです。

オーガニックコットンの認証制度とは?

オーガニックコットンは通常3年間は無農薬で育てた農場であるなど、条件が厳しいので認証精度によって、オーガニックコットンであることが証明されます。

これはアメリカ・テキサス州のオーガニックコットン認証マークです。

綿花の一大栽培地であるテキサス州では、早くからオーガニックコットンへの取組が行なわれていて、認証制度も早い段階で生まれていました。

ところが、違う州になると認証マークがなかったり、あっても基準が異なったり、さらに国が異なればそれぞれのオーガニックコットン認証があって、消費者に対しても混乱のものとなっていました。

GOTS 世界的なオーガニックテキスタイルの認証制度

全世界的なオーガニック認証制度としてGOTSが一般的になってきました。

GOTSは綿花だけでなく、あらゆる天然素材に対するオーガニック認証となっています。

オーガニックコットン羽毛布団生地を求めて-ドイツ Weidmann社

ドイツ南部、メルセデスやポルシェの工場で有名なシュトゥットガルトから電車で1時間の小さな街にWeidmann社の工場はあります。10年ほど前から生地を購入して、当店オリジナルの羽毛布団を作っています。

2023年1月に、この工場を訪れる機会に恵まれました。

かつては生地の製織から行なっていた会社ですが、今日では生地の仕上げに特化しています。その代り、設備投資がなされない日本の仕上げ工場と違い、常に新しい設備が導入されており、Magic Touch Finishという独自のソフト加工で、軽量で柔らかな生地の仕上げができます。

ここで提案されたのが今回新たに導入したオーガニックコットンの生地TE135Gです。GOTS認証がなされており、日本への導入は初めてとのこと。というのも、日本の羽毛布団生地は160cm巾ですが、ヨーロッパの生地メーカーでは、225cm、253cmとより巾広の生地が多いのです。

オーガニックコットンTE135Gは生地巾が225cmと253cmの巾の生地しかないため、広幅の生地の縫製ができる工場が必要なため、日本には導入されてこなかったのです。

今回は225cm巾のため、セミダブル170×210cm以上のサイズであっても、継ぎがでないシンプルな側に仕上がります。ただオーガニックコットンのため、通常の生地に比べると少し硬めの仕上がりで、生地がなじむまでは音が少し出ますので我慢ください。

80番手の平織りですが、日本の80番手平織り生地が94g/㎡であるのに対し、90g/㎡とさらに軽くなっています。